紫外線対策とハーブ活用『暮らしを彩るハーブの魅力(連載第二回)』

2019.7.8

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岩橋たか子

岩橋たか子 ( ハーブ活用スペシャリスト )

一般社団法人アンフュージョンInfusion代表理事 / ひだまりハーブガーデン&スクール代表
ハーブ活用のスペシャリストとして、ハーブのもつ植物化学成分を日常に効果的でおいしく取り入れるための活動を中心に展開している。

皆さま、こんにちは。第2回となる今回のテーマは「紫外線」です。

紫外線については日々CMや情報番組でも取り上げられることが多く、女性に限らず気にしている方も多いでしょう。

そこで、今回は紫外線とはそもそもどういうものなのか?その紫外線が私たちに与える影響、あるいはメカニズムはどうなっているのか?また、対応できるハーブにどういう成分が含まれているのか?をお伝えしていきたいと思います。

これらをしっかり理解する事で、紫外線への認識が深まり、対応できるハーブもしっかりチョイスできるようになります。またハーブだけでなく普段から意識したいことも、いつの間にか理解できている!そんな内容でお送りします。

紫外線ってナニモノ?

紫外線を浴びすぎると、皮膚がんなどになりやすいことが既にわかっています。また「オゾン層の破壊」によって地球上に到達する紫外線が増加していることから、世界保健機関(WHO)ではUVインデックス(UV指数)を出して紫外線対策の活用にするよう推奨しています。 世界的にも対策が施されているこの「紫外線(UV )」いったいどんな存在なのでしょう?

紫外線は、その波長の長さでUVA、UVB、そしてUVCの3種類があります。今の所、UVCはオゾン層に吸収され地上には到達していませんが、紫外線の中では殺傷能力がとても強いもの。

もし地球上に届くことになったら、私たち人間を始め植物たちの生命が脅かされる事が解っています。ですが、オゾン層の破壊が進んでいると言われているので、地球規模で対策が必要な時期に来ています。大阪で開催されたG20での議論が気になるところです。

私たちが日焼け防止に購入する日焼け止めにあるSPF、PA++等は、UVAとUVBに対応したものです。UVAは波長が長く、じんわりと私たちの肌の真皮まで届き、普段の生活の中で一番浴びる機会が多いかも知れません。

UVAで受けたダメージが深いしわやたるみに発展することが分かっています。次にUVBですが、こちらは波長が短く、山や海のレジャーなどで浴びるような短時間で真っ赤になるほど炎症を起こす強い紫外線になります。酷(ひど)い人は火傷のように炎症が起きたり、水泡ができたりします。大変!

日焼け止めはTPOに応じてSPF、PA++使い分けすることで対策を講じなければいけません。最近では店頭できちんとした知識を持った方が増えていますので、ぜひ相談の上、用途にあったものを購入下さい。

紫外線がカラダに与える影響

紫外線自体が、とても脅威で、私たち人間だけではなく動物や植物にとっても敵となる存在ですが、紫外線を浴びる事で発生する「活性酸素」が今回の隠れた大きなキーワードになります!

活性酸素は紫外線を浴びると発生して私たち人間や動物、植物にダメージを与えるものです。活性酸素は紫外線だけでなく、排気ガスやアルコール、農薬、化学物質、添加物、その他ストレスによっても発生します。

実は私たちの体内で活性酸素が発生した場合、体内の解毒機能が働いて、数回の段階を経て無毒なものに代謝していくという素晴らしいメカニズムを持っています。私たちのカラダの仕組みは本当に素晴らしいです!

ですが、手放しに喜べるかというと、そこはやはり健康であることが前提。その代謝を大きくサポートするのが体内の酵素や補酵素であるビタミンとミネラルなどになります。

ビタミンとミネラルは私たちのカラダの細胞を作り変えるときに必要になるものですが、活性酸素を体内で最終的に無毒化するときにも使われます。

特に、これからの紫外線が強い時期には沢山とる必要があります。ビタミンCは外出前に摂ると紫外線のダメージを和らげるとされています。ビタミンやミネラルは野菜や果物、そしてハーブにも多く含まれています。

最近ではフルーツとティーがコラボした飲み物が流行していますが、これがカフェインを含まないハーブティーとのコラボであればビタミンとミネラル補給は完璧です!ぜひ、カフェインが含まれているコーヒーや紅茶ではなくハーブティーを。ビタミンやミネラルを意識するだけでも、十分な紫外線対策になります。

ハーブは全て紫外線対策物質をもっている!

自分のカラダを紫外線から守るために、ハーブは作り出す種類に差はあっても必ずフラボノイド成分を持っています。ここからは、沢山あるハーブの中から紫外線に対する「抗酸化」に対応するお薦めハーブを4種類程ご紹介します。

ひとつめは、日本でも人気が高い「抗酸化のお茶」であるルイボスティーです。

ルイボスは南アフリカの喜望峰でしか成長しません。浴びる紫外線の量なんて相当なものです。そんな厳しい環境の中で生きていくにはそれなりの抗酸化力がないといけません。

ルイボスは、SOD(スーパーオキサイドジムスターゼ)と言われる酵素を持っていますが、この酵素は活性酸素を除去する成分になります。厳しい環境を生き抜くために必要な成分を自ら作り出しているわけです。

また、雨が降らない乾季に対応するために地下深く3mほども根を張るそうです。自分で作るわけではないですが、そこから豊富なミネラル分をしっかり吸いあげて自身に蓄える訳ですね。

南アメリカではマテがあります。やはり暑さが厳しい国になりますが、マテもミネラル分やビタミンを多く含み「飲むサラダ」というニックネームを持つほどです。

また「ビタミンCの爆弾」と言われるローズヒップもそのニックネームの通り、紫外線対策の強い味方であるビタミンCを多く含有しています。フラボノイドも持っているので、コラーゲン生成をサポートします。紫外線対策には欠かせないハーブですね。

以上は飲んで内側からサポートするハーブでしたが、外用で便利で有用に活用できるハーブがカモミールです。

カモミールに含まれる精油成分のカマズレンは抗炎症の作用があります。リラックスするために茶葉をお茶パックに入れて飲んだあとは、パックをそのままタッパーなどに入れ冷蔵庫で保管します。

紫外線を沢山浴びて肌がヒリヒリするようなときに、パックをするように肌にあてるとひんやり熱を取り去って、炎症を抑えるサポートをしてくれますよ。ラベンダーも同じように炎症を和らげてくれるハーブになります。

年齢を重ねると肌のターンオーバーに要する日数が長くなり、シミが残るようになります。

本来は、メラニン色素が反応してできるシミはカラダを紫外線から守るために免疫反応ですが、女性にとっては美容の敵になりますものね。やはり紫外線対策はしっかり行いたいものです。

前述しましたが、紫外線などによって発生する活性酸素は私たちのカラダが無毒なものに変えるメカニズムを持ちます。その仕組みがスムーズに働くには、自律神経系や内分泌系、免疫系のバランスが取れていることが大事です。

何よりストレスにしっかり対応してリラックスすることが大事です。そのリラックスタイムにぜひゆっくり香りを楽しみながらハーブティーを飲んで下さいね。

最後に、紫外線が全面的に悪者かというとそうでもなく、私たちに影響を与えるダニや細菌の増殖を抑えたり、私たちの骨の成長のために紫外線を浴びる必要があるので、そこはしっかり理解しておきましょう。

次回は、「夏バテのメカニズムとハーブ」をお伝えしたいと思います。ぜひ楽しみにお待ちください。

素敵なハーバルライフを。

岩橋たか子 のプロフィール

岩橋たか子

ハーブ活用のスペシャリストとして、ハーブのもつ植物化学成分を日常に効果的でおいしく取り入れるための活動を中心に展開している。

スクールでハーブの「ティーレッスン」から資格認定講座などを開催する一方、大学や企業での健康セミナーやイベントなどの講師活動も行っている。ハーブの枠にとどまらず、健康視点のアプローチが最近ではとても人気の講座となっていて、料理のプロではなく「ハーブのプロ」としてハーブ&スパイスを使った「ハーブクッキング講座」なども好評。

また、ハーブを健康や病気予防、美容の為だけでなく生活空間やテーブルを彩り生活を豊かにすることをコンセプトに、企業や協会の会報誌に寄稿、TVやラジオなどのメディアからも常に情報発信している。

さらに、ハーブ関連の商品プロデュースにおいては、健康増進と美容を目的としたブレンドティーやサプリメントなど多くの企業へレシピやアイデアを提供している。


HP→ ひだまりハーブガーデン&スクール


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